ダイヤは実は不器用 ラブライブサンシャイン2期4話 感想・考察

待ちに待ったダイヤのメイン回。彼女のみ、1期で主役になる話がなかったので、2期では絶対やってくれると信じていました。

そしてその話が結構いろんなことを考えさせられ、感動したんですよね・・・

今回はもちろんのこと、ダイヤを中心に感想書きます。

あらすじ

予備予選を無事突破したAqours。メンバー同士で喜び合うものの、ダイヤだけどこか距離を置かれているように感じる。どうやら自分だけ「さん付け」で呼ばれることにコンプレックスを抱いていたのだ。ちょうどその時に金欠のため、Aqoursはアルバイトを始めることになり、ダイヤはそれを機にメンバーと距離を縮めようとするのだが、上手くいかず・・・。

今回はダイヤの悩みに焦点が置かれた話です。簡単に要約すると、集団の中に上手く交われない、そんな自分を変えたいのに変われない、といった悩みがテーマです。まず、話の考察に入る前にダイヤの人物像について整理してみましょう。

ダイヤの人物像

浦の星女学院の3年生で生徒会長。Aqoursの中でも練習メニューを組み立てたり、まとめ役に回ることが多い。こういった役目を果たしているだけに、とてもきっちりしていて、信頼における人物である。きっちりしている故、頑固であったりプライドが高い、完璧主義者なところもある。

きっちりしている人は人付き合い面で不器用・・・？

人物像からもわかるように、ダイヤはとても真面目で頼りになる人物です。器用で何でも確実にやってくれそうだからきっとAqoursのみんなからも信頼されているでしょう。しかし、本当に彼女は「器用で何でも確実にできる」のでしょうか。彼女も人間ですので、苦手なことや悩みもあります。それが今回の話なのです。

ダイヤの幼少期からの友人、果南と鞠莉はいつも明るくて、後輩との距離も近い存在です。ふざけたり冗談を言っても笑い合える関係が作りやすいからでしょう。それに比べてダイヤはきっちりしているので、あまり冗談や笑い話をしません。現実的な話が多く、ダメなものははっきりダメだと言います。今回の話でも、千歌たちがバイト探しをしているときに𠮟りつけてるシーンとかを見ると感じます。果南や鞠莉みたいな人のことを「面白味のある人」だとしたら、ダイヤは「面白味のない人」でしょう。それが後輩との距離を生んでいるのだと思います。

しかし、ダイヤは望んで「面白味のない人」になったわけではありません。彼女はそこから変わりたいのです。ただ、そこから脱却するのは至難の業です。なぜならダイヤは実はかなりの不器用だからです。

まず、彼女はプライドが高いため、ストレートに悩みを吐き出せません。劇中でも果南と鞠莉になかなか本音までさらけ出すことができず、最後には「笑いませんか・・・？」と問いかけています。

その後も水族館のアルバイトで後輩たちと接するものの、意識して変わろうとするとかえって不自然に見え、距離を置かれてしまいます。厨房で千歌と花丸と接していたシーンを見ると特にわかります。プライドの高さ、頑固で融通が利かないところ、そして変わりたいという気持ちだけが先走って余計に上手く振舞えない・・・。ダイヤはきっちりしているけど、人付き合いに関しては不器用なんだと思います。それに似たようなことを、悩みの真相を話すときに果南も言っていましたね。

ですが、千歌たちは「そんなダイヤでもいい」と言ってくれています。本人にとっては大きなコンプレックスなのかもしれませんが、グループにとっては必要な存在です。千歌が言っていたように、冗談とかは言えないけどちゃんとしているから、彼女のおかげでAqoursがまとまっているといっても過言じゃないかもしれません。前話での予備予選の突破、学校説明会の成功など、直接描写がされていないとはいえ、しっかりしているダイヤがいなかったら果たして成功に導けたのでしょうか？そこは考えさせられます。

ここで少し書き手の僕から一言。あまり自分の性格を大っぴらに語るのもどうかと思うのですが、今回のダイヤの悩みは自分も少し共感できるところがあります。僕はあまり口数が多くない人間で、面白いことが言えるわけでもないのですが、そのせいかよく他人から「真面目だ」と言われます。実際はすごく気楽な人間だし、本当は面白いことを言って距離を感じずに他人と接したいので、「真面目だ」と言われるのが正直言ってコンプレックスです。そういう気持ちがあったからこそ、今回の話はとても感情移入してしまいましたし、深く考えながら作品を見ることができたと思います。（ネットでは口数が多いんですけどね）

来週は何やら梨子ちゃんが犬を飼う話っぽい・・・！？推しの供給が一気に増えそうなので覚悟して構えますッ！